KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

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エネルギー的に見るロシア、ウクライナ

 ロシアとウクライナの関係は政治関係などを含めて私はわからないが。エネルギー関連を見ていると、ロシアの置かれている状況はよくない。

 ロシアの産業は天然ガスのパイプラインが話題になるように、主要産業が資源である。資源の呪いの例のとおりに、国の主要産業が資源に傾いている。そんな資源に傾いている国が資源の優位がなくなるとロシアは傾くのではないか。

 

 天然ガス価格推移を見ると、米国が一番安く、欧州ついで日本ということが長く続いていた。米国は国内のシェールガスが出てから安く。欧州はロシアからのパイプラインで安く買っていた。日本はLNGという液化工程があるために高く買っていると言われる。ただ欧州の価格推移では一時期、米国よりも安くなっている。このときロシアはウクライナへの侵攻を決意したのではないか。

pps-net.org

2020年コロナウィルスの流行により、資源価格が低下した。

燃料及び電力を取り巻く 最近の動向について

https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/040_03_02.pdf

 石炭→ガス→風力・太陽光移るとガス価格が下る。天然ガスの需要が下がる前にロシアはウクライナに侵攻したかったのだろう。

 

 ロシアによるウクライナ侵攻を見ていて、発電所のターゲットになっている。チェルノブイリ、ルガンスク発電所

 戦争で発電所がターゲットにされたときにどのくらいまで電力システムは保つのだろうか。あまり言われないけれど、原発って外部からの電気の供給がないとメルトダウンが起きる。ただ、ウクライナ原発がそうかどうかはしらないが。戦争時に発電所がダメージを受けると、外部からの電気の供給がストップする可能性が上がる。

 ロシアがチェルノブイリを監視しているうちはいいけど、破壊目的にすると。

今後戦争を前提として電力システムを考えないといけないのかな。

 

 はじめの頃は占領してインフラを使いたいというのが見えていたが、だんだん無差別に徹底的に破壊するように方向性が変わってきている気がする。そうすると、インフラがどの程度維持できるのだろうか。原発の奪取と火力発電の徹底的な破壊。

 

 東日本大震災で停電が発生したように、火力発電がダメージを受けると発電が維持できなくなる。最終的にウクライナ全土が停電するのだろうか。そうしたら原発の炉心を冷却する電気はどうなるのか。

 

LNG価格、石炭価格の上昇の結果原発再稼働論が出ている。それとともにやらないといけないのは、太陽光発電風力発電の設置を加速すること。そうしないといつまでたっても、燃料価格に振り回されることになる。原発を動かせば全てうまくいくわけなんてものはない。

ecodb.net

電気のスポット市場の上昇しているが昼間が安いのは太陽光発電だろう。太陽光発電が普及してなかったら、真ん中が一番高かったのではと思う。

この朝と夕方から夜までのために原子力を動かせという意見もある。ただ、風力を増やせないかなと。風力なら朝と夕方の発電量が多いのでバランスしやすいかなと。そして洋上風力がどうなったかを見ていると

jwpa.jp

日本風力発電が、洋上風力発電を阻害していたり、政治家が、

国際情勢とか、燃料価格とかも何も考えずに利権争いをしていた。