KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

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「灯台の光はなぜ遠くまで届くのか」を読んでみた

  どこの世界にも政治では科学的なことよりも節約を重視したり、親族の企業を優先するために政治家になる人もいるようで。そんな話がこの本の中にも出てきます。

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File:Oita sekizaki lighthouse old lense.jpg - Wikimedia Commons

 

 このフレネルレンズの写真を見ると何かファンタジーの魔道兵器のように見える。何でこれで効率よく光が遠くまで届くのかが当時の一般の人にはわからなかっただろう。光は拡散性があって、遠くまで届く前に放射状に広がってしまう。その広がってしまう光一定方向に集めるのに使われるのがこのフレネルレンズです。

 

 フレネルレンズの設置にかなり抵抗したアメリカ人が親族企業を優遇するために反対していた下りがすごかったり。南北戦争でのフレネルレンズ奪取が戦況を大きく分けるのが面白いところである。フレネルレンズを奪って敵の船の大半を座礁させたという逸話がある。

 フレネルレンズは普通の凸レンズだと大きく重くなりすぎるので、分割してとげとげな形にしている。そもそも光を遠くに届けるのならば、鏡のように反射すればいいだろうと思うところだけれども。鏡ではレンズで光を曲げるよりも効率が悪くなる。

 

フレネルレンズの利点 エドモンド・オプティクス・ジャパン

http://www.edmundoptics.jp/resources/application-notes/optics/advantages-of-fresnel-lenses/

 最近の灯台はLED化されているようです。