「 女子にサイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」
と誰かがいっていたので一気に下の本が売れ出したようです。レビューはあまり芳しくない。正直に言ってニュートンの本はどうもおすすめしづらいように思います。

Newton サイン,コサイン,タンジェント: 三角関数がすぐわかる
- 出版社/メーカー: 株式会社ニュートンプレス
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: Kindle版
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私が大学生の頃は三角関数で苦労したのを覚えているし。いきなり出てくる二倍角で公式と使い方を忘れて計算が途中で止まってしまって進まなくなってしまうことが度々あった。
その苦手だった三角関数から逃れることができたのはオイラーの公式を理解してからだろう。オイラーの公式がわかると三角関数がイメージとして理解することができたことだったりする。微分積分、指数関数などを学んでいくと三角関数が全体においてひとつのパーツでしかないことがわかってくるし。三角関数の公式を忘れた場合に、オイラーの定理から三角関数の式を導けるので覚える必要がなくなるし。akita-nct.jp
さらに、虚数を利用するともっと簡単に計算ができるようになる。
結局のところ三角関数で高校で習う部分というのは、小学生の時にxや等号を使わずに鶴亀算をやらせているような感じがしている。高校でオイラーの公式をやる時間もないんだろうとは思う。
数式の意味をイメージとして理解せずに単純な道具としてしか覚えていなかった。けれど直感的理解の助けになったのがこの本かなと思っている。道具として使えていたと思っていても理解してなければ他の道具として使うのができないように。わりと理解したと思ってももっと深い理解とイメージが有るんだなというのがあった。勉強したとしてもその後の人生で使うことになるのだろうかがわからないが。暇な時に理工書でも読んでみないかな。

物理数学の直観的方法 〈普及版〉 理工系で学ぶ数学 「難所突破」の特効薬 (ブルーバックス)
- 作者: 長沼伸一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: Kindle版
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三角関数では、割のいい数字以外では、関数電卓で計算することになる。大学に行けば関数電卓を買うことになる人も多い。関数電卓を使わなければ数字が近似しか出ないので、キリの良い計算しか問題が出ない。それ以前は三角関数表というのを使っていたようです。