KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

Amazon Kindleダイレクト・パブリッシングでの電子出版や電子書籍の作成販売について、文章やイラストの作成や編集方法について書いています。

3000円のイヤホンが10万円の音に化けるイコライザー設定

 高級イヤホンは周波数特性をハードでフィルタリングでしてフラットになるように設定されている。フラットな特性をイコライザーの設定で実現できれば安いイヤホンで高級イヤホン波の音を実現できる。ただし、イコライザーがない機器につなぐとフラットにならないので高級イヤホン自体は意味があると思う。イヤホンのメーカー自体がイコライザーの設定をアプリとして提供しているものもある。機械で補正するよりソフトウェアで補正するほうが安上がりで高品質になる。ディスプレイのキャリブレーションのようにイヤホンをイコライザーで較正すると音が良くなる。

 イコライザーは曲の脚色に使われているイメージで敬遠していた。映画などのオーディオシステムでは、スピーカーから出る音をマイクで拾ってフィードバックして修正する機能がある。それをオーディオでフラットな特性が出るように修正するのが流行っている。なぜそうするかというとスピーカーは周波数ごとに出やすい音と出にくい音がありで凸凹になっている。周波数ごとの特性をフラットに補正する。  でもそれをするにはマイクとかが必要なと思うかもしれない。ただ、ここからするのはイヤホンの話。イヤホンの音響特性が公開されている、それをイコライザーの設定に反映するとフラットな特性の出力ができる。それで補正すると、3000円ぐらいのイヤホンが10万円超えのイヤホンの音になるかも。  ダイソーのイヤホンをイコライザーで高音質化するというのが流行った時があったが、もともとの音が良くなければイコライザーで補正自体が難しい。3000円以下のものは個体差が大きいので測定されたデータと違う可能性がある。

 まずイヤホンが対応しているかを調べる。自分で測定する方法もあるが、高価な測定機器を使った結果が掲載されている。買うならスコアが高いのを選ぶのもいいかも。値段とスコアが相関しているようでそうでもない。

AutoEq

github.com

パラメーターが公開されているイヤホン 国内海外問わず売れているものはだいたいありそう。

github.com

スコアランキング 

github.com

以前買った「LINSOUL 7HZ Salnotes Zero HIFI」のパラメーターがあったので試してみる。

7Hz Salnotes Zero GraphicEQ.txtをクリックして開くイコライザーのパラメーターが取得できる

GraphicEQ: 20 -1.2; 21 -1.3; 22 -1.4; 23 -1.4; 24 -1.5; 26 -1.6; 27 -1.6; 29 -1.6; 30 -1.6; 32 -1.6; 34 -1.6; 36 -1.5; 38 -1.5; 40 -1.4; 43 -1.3; 45 -1.3; 48 -1.3; 50 -1.2; 53 -1.1; 56 -1.1; 59 -1.1; 63 -1.0; 66 -1.1; 70 -1.1; 74 -1.2; 78 -1.3; 83 -1.4; 87 -1.6; 92 -1.7; 97 -1.9; 103 -2.1; 109 -2.3; 115 -2.5; 121 -2.7; 128 -2.9; 136 -3.1; 143 -3.2; 151 -3.3; 160 -3.4; 169 -3.5; 178 -3.5; 188 -3.5; 199 -3.5; 210 -3.5; 222 -3.4; 235 -3.4; 248 -3.4; 262 -3.3; 277 -3.2; 292 -3.2; 309 -3.1; 326 -3.1; 345 -3.0; 364 -2.9; 385 -2.8; 406 -2.7; 429 -2.7; 453 -2.6; 479 -2.5; 506 -2.4; 534 -2.3; 565 -2.2; 596 -2.2; 630 -2.1; 665 -2.0; 703 -1.9; 743 -1.9; 784 -1.8; 829 -1.8; 875 -1.9; 924 -1.9; 977 -2.0; 1032 -2.2; 1090 -2.5; 1151 -2.9; 1216 -3.1; 1284 -3.4; 1357 -3.5; 1433 -3.6; 1514 -3.7; 1599 -3.7; 1689 -3.6; 1784 -3.4; 1885 -3.3; 1991 -3.1; 2103 -3.0; 2221 -2.9; 2347 -2.9; 2479 -2.9; 2618 -2.9; 2766 -2.9; 2921 -3.0; 3086 -2.9; 3260 -2.8; 3443 -2.6; 3637 -2.5; 3842 -2.3; 4058 -2.1; 4287 -2.0; 4528 -1.8; 4783 -1.6; 5052 -1.3; 5337 -1.0; 5637 -0.6; 5955 -0.3; 6290 -0.3; 6644 -0.4; 7018 -0.5; 7414 -0.3; 7831 -0.2; 8272 -0.2; 8738 -0.4; 9230 -0.7; 9749 -1.0; 10298 -1.3; 10878 -1.5; 11490 -1.7; 12137 -2.0; 12821 -2.3; 13543 -2.6; 14305 -2.9; 15110 -3.3; 15961 -3.7; 16860 -4.1; 17809 -4.5; 18812 -5.0; 19871 -5.5

github.com

イコライザー機能があるのではなく、OSごとのイコライザーの設定を用意されている。Windowsだと「EqualizerAPO GraphicEq 」アンドロイドでは「Wavelet」がすすめられている。

github.com

インストール

sourceforge.net

EqualizerAPO GraphicEqをここからダウンロード。ダウンロード・インストールすると、再生するデバイスを選択する。HiRes-Audioがイヤホンに使っている機器なので選択した。

インストール
デバイス登録
sourceforge.net

github.com

イコライザの設定方法

 インストールしたConfiguration Editorを起動する。パラメーターを読み込む。 3の隣の+-アイコンが連なっているEdit textをクリックして、入力欄にさっき取得したパラメーターを入力する。

EqualizerAPO
medium.com
EqualizerAPO設定

音の感想

 調整した音を聞いた感想は音の解像感が上がった気がする。もやもやした音の響きがなくなって生感が増えた。元々がフラット寄りのイヤホンなので音の傾向の変化はあまり感じない。フラットになるように調整しているのでイヤホン自体の特徴が消えてしまう。

スピーカーシステムもRoom EQ Wizardがフリーウェアがある。ただ、測定用のマイクが必要になる。 www.youtube.com

https://www.reddit.com/r/HeadphoneAdvice/comments/x58sul/eq_for_7hz_salnotes_zero/

www.ultra-noob.com

99nyorituryo.hatenablog.com