KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

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太陽光発電のコストはどのくらいなのか

キンドルで専門書がまだない

  キンドルで専門書を探すとまだまだないなという感じだ。オーム社とか電気書院だというような電気関係の出版社の本が少なくて、一般人向けに書かれた本は多少増えてきているが、内容が薄いし間違っているのが多いので読む意味が無い。

 理工書を本屋で買おうと思うと大きめの本屋にいかなければ、見つけることができない。理工書という棚すらない本屋が多いし、

 太陽光発電のが光が当たれば発電するので教育的には簡単なので教えることが多いが原理には踏み込まない。なぜ電池というのかはまず直流で連結すれば、電池みたいに電圧を上げることが可能なのか。

 電気の交流の概念の説明で、交流はプラスとマイナスが入れ替わると教えることがある。けれど工学で教える考え方は、一方をゼロで固定と考えもう一方の電圧を振幅していると考える。

 携帯電話の充電で、電池の場合は直流なのでACアダプターやUSB端子に繋いで充電する、電池の電圧よりも高い電圧で流すことで電池の電流の方向と逆向けに電気が流れることで充電する。

 交流の場合はどのようにして逆方向に流す逆潮流をするか、交流の振幅を大きくすることがいわゆる売電することができる。

 

 太陽光発電の価格で考えることがある。太陽光発電の価格として買取価格と他の発電方法の原価を比較して、太陽光発電のほうが高いとされることもある。原子力発電と比較する場合が多いが、原子力発電はコストを計算しようとすると、機密扱いの資料が多すぎて躓く場合が多いので比較することが難しい。それで仕方なしに電事連資料を見たり、経産省が出している資料だったり、エネルギー白書、IEAの資料を探しに行くことになるわけである。電事連が出している資料を引用する人は多いが内容の読み方がわかっていないのか疑似科学になっている人が多い。わざとやっている人もいるだろうけど、電事連も間違いやすいように書いているのがわかる。

 来年かな、電力自由化の動向が少し気になっていて、その影響がどのくらいあるのだろうかと考えている。電力自由化というのは、今までは大口需要家向けの電気の販売に対して10電力会社以外が参入することができていたが。それが個人に対しても拡大して個人が自由に電力会社を選ぶことが可能になる。携帯電話の会社を選べるようになるのと似ているが、電線は今まで同じなのでMVNOににいているといえるかもしれない。

 ただ、これで安くなるかというとどうなんだろうかという気がしている。例えば、新たに参入する電力事業者は発電所をあまり持っていない場合が多くあるので卸売をしているだけのようになることもあるだろう。そうすると中間マージンが増えるだけになってコストは削減されないとも言える。

 それというのも発電所を立てる費用が大きすぎるし小さいと効率悪いし、火力発電所の最新の発電所では、5000億円とも言われているのでそれらを捻出できる事業者は限られてくる。更に火力発電所の建設にかかる時間が長いという問題がある。その他電力会社は電力債という国債と同程度の利子でカネを借りることができるので、同じ発電方法では競争にならないだろう。ただ、既存の電力会社は関連会社に利益を付け替えている話も聞くので、競合会社ができると電気代が下がることは期待できる。火力発電は東日本大震災が発生した時に特例として1年で作っていたりもしていたが、通常は7年かける。そこで小規模でもスケールを変えやすい、太陽光発電を利用する事業者が増えていくだろう。

電力自由化 - Wikipedia

 

 問題になるのはやはりコストであって太陽光発電のコストがどこまで圧縮できるのか太陽光発電のパネルは最近では日本のパネルが高いので外国で作ることが多くなっているが、そのコストからどれくらいの事業規模になるか。例えば8%で太陽光発電に投資すると、

 日本の太陽光パネルは液晶テレビのように、外国のメーカーが作ったパネルに企業ロゴを付けて販売している場合が多い。工事込みの価格で表示しているので原価を計算することも難しい。工事の人件費が半分ぐらいと言われている。

standard-project.net

 

太陽光発電システムの設計と施工

太陽光発電システムの設計と施工

 

 

  太陽光パネルを安く設置するにはどうすればいいかを考えてみたが、一番安くする方法は自分で設置する方法のようだ。家は自分で建てたら安いというような暴論だが、そうすると火力発電や原子力発電より安くなるぐらいのコストである。日当たりがよく太陽光を遮るものがなく壊れずに20年以上動く必要があるけれど。そうすると固定買取制度がなくても採算がとれる。必要資格を見てみると第2種電気工事士の資格があれば設置工事ができる。設置容量を調べてみると以前は20kwであったが今は50kw未満になっている。

 

www.wulong.jp

 ソーラーパネルが必要なのは大抵の人はしっているが、パワーコンディショナを知らない人もいる、ACアダプターの逆のようなことをすると考えると楽なのだが。直流を交流にして、電気を系統に流す役目がある。パワーコンディショナ、ソーラーパネル、架台などから太陽光パネルの原価コストを計算してみると実際に言われているようなことストとだいぶ開きが出てきそうに感じている。

 

 下のパネルは屋根置きできるかわからないので安いからって、そのまま置けると考えるのは無理かもしれない。

 

 パネルの設置コストは自分のところでやるほどコストが下げることができるだろう。

 

kakaku.com

 昔話

昔日本で電気が使えるようになった時は、直流であったが今は交流になっている。さてなぜ交流が主流になったのかというと送電が簡単だったからという理由であったそうな。交流の場合はトランスを用いて変圧ができるために、高い電圧にして送電することで送電効率が高くなる。そうして送電ネットワークができると発電所が少なくてすむようになる。直流の場合は現在は変圧は可能になったがその当時は難易度が高かったので、発電所が多く必要になったという形になる。

 今では交流の機器でも内部に直流にして使っているので、直流配電ネットワークができると面白いなと思っている。直流とUSBが簡単に想像できるが、USB規格で利用できる機器ができると直流コネクタが出来上がるのではないかと思っている。

 

 原子力発電と揚水発電

 原子力発電が一番安い電力と宣伝されているが実際はそうではないように思う。水力発電揚水発電を混ぜて計算しているのが多い。揚水発電は余剰電力を使って下流から上流に水を汲み上げ、逆に電気が足りない時に上流から下流に下げるときに発電する。役割としては電池なんだが発電方法として水力発電に混ぜることが多い。

 更に原子力発電では需要に合わせて出力を変動できないので、揚水発電で需要に合わしてもらうことになっている。なので、本来的な計算では、原子力発電は揚水発電のコストも合わせて計算すべきだという人はいる。

 もっと言うと原子力発電によって発電された電気は安くにしか売れないという問題がある。基本的に一年中発電しなければならないので、安く売ってでも使ってもらわないとならない。