KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

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COP26の二酸化炭素排出量の46%削減の考察

 最近ニュースでやっているCOP26で二酸化炭素排出量の46%削減の目標などが気になっている。探してみても具体的な数値として落とされている感じがしない。なのでざっくりとして概要を掴むために計算をしてみようと思う。

www.bbc.com

 

selectra.jp

 太陽光発電の割合は1年ずつ1ポイントずつ増えている。それに合わせて火力発電の割合が下がっている。風力発電の伸び率は他の国に比べて低いので、もう少し増やせるのではと思う。どこに設置するかという問題から、洋上風力を増やそうという流れになっている。

 

www.jccca.org

 

日本の二酸化炭素排出量の割のうち、減らせそうな部分がエネルギー転換39%、運輸部門18%。つまり発電と自動車となる(細かく言うと違う)。発電では再生可能エネルギーを増やす、自動車は電気自動車に置き換える。直接排出量は合わせて57%になる。産業部門は35%は個別に考える必要があるので減らせそうなのかがなんとも言えない。水素をつかった製鉄やガラスが話題になっていたのでいくらかは減らせるのだろうが、そのエネルギーもどこかから調達する必要がある。

 発電と自動車だけで二酸化炭素排出量を減らそうとすると、ほぼ完全に電気自動車にして、火力発電を全廃する必要がある。それは現実的とは思えない。

 

 自動車を電気自動車に置き換えるとどうなるか、単純にエネルギー量だけを電気に置き換えると発電量を増やさないといけない。内燃機関より電気自動車のほうが効率がいいと考えると、増やさないといけない発電量は少なくなる。

 自動車の熱効率を20%として電気自動車の効率を90%とすると必要なエネルギー量は4分の1に近くなる。ハイブリッド自動車を考えると40%とする場合もある。ただ、ここでは運輸部門なので、もう少し低くなるだろう。プリウスよりトラックのほうが多くの荷物を詰めるのでもちろん輸送量単位のエネルギー消費を考えるとトラックのほうがいい。トラック輸送より海上輸送のほうがエネルギー効率は高いという豆知識がある。鉄道輸送を増やすとか、河川を利用した船で輸送するのはどうだろうか。

 

 

2.1 CO 排出量全体 - 環境省

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/emissions/results/JNGI2019_2-1.pdf