科学的、史実的にあることと面白さの兼ね合いをどう捉えるかなといろいろと思うことがあった。異世界薬局は専門家が監修しているのがなろうの方を見ていてもわかる。魔法があるなら魔法で治せよってツッコミなどを見るが、これは魔法の中身を解説して見せているだけのような気がした。
正しく書こうとすると過去にあったことを参考にして、少し変えて書く程度に抑えないと収集がつかなくなるだろう。例えば、物語に出てきた病名で白死病が出てきたが、その世界特有の病気が出てきたら対応はできない。
よくあるのが外野の人がわからないものをスキルとか魔法というものにしている。それに対して著者は説明ができてしまうので、魔法ではないように見えてしまう。薬を作るのに魔法を使っているので魔法で直していると言えるのだろう。
日本や中国などで陰陽道とあるけど、もともとは天文学でいつ太陽が出るかを計算で予測していてその精度が高かったから、未来を予測できるのではと考えて占いのようなことを始めたり。使っている計算道具を使うのを見せてすごい計算しているように見せたりなどという。行為の中身がわからないので使っている道具が物の形を示して権威付けられていく。
地動説についての漫画やサピエンス全史など、間違いを指摘されることがある。サピエンス全史はほとんどが間違っていると指摘されるほどだが。『チ。地球の運動について』は最後まで読むと違った感想を持つとか。
『チ。地球の運動について』というマンガが人気のようです.コミック売り場で平積みになっていたりします.近世の地動説をテーマにしていますが,科学史的にはありえない話ばかり.近世の政治史,宗教史からも突っ込みどころ満載ではないかと思います.
— 斎藤憲(ギリシャ数学史) (@ken_saito_greek) 2022年10月2日