数学の成り立ちに興味があった、昔の人はどのように数学を表記していたのだろうか。数式の表記法の変遷がどうなっていたのかについて答えてくれる。昔は10進数ばかりではなかったので計算が大変そうだなというのがまずある。+-の記号が出てくるのがだいぶ後だったり、ローマ数字があるけど今は時計とかでしかあまり見ないのが普通に使われてたのかなという。
今は占い師ぐらいしか見かけない算木というものや算盤など、計算するための道具を利用していたそうで、今のような筆算なんかが出てくるのはだいぶ後になる。この辺は数式の表記の仕方などが、計算に適したものではなかったのが理由ではあるのかも。
数学は間違わないが物理は新しくなるたびに古いほうを否定する。教科書で習うところは正しいところしか習わないので試行錯誤の過程が省かれる。どのように考えて失敗して今の形になっていったのかが垣間見れて面白い。
ユークリッド原論
ユークリッド原論はあまり好きじゃないのだけど、数学の歴史について初めのほうによく出て来る。
アラビア語に訳された ギリシア科学文献
ユークリッド原論
プトレマイオス アルマゲスト
ディオファントス 数論
アリストテレス 自然学
アラビア数字
現在使われている数字0、1,2,3,4…がなぜアラビア数字と呼ばれているのかというとインドやアラビア起源だから。ヨーロッパから中東に伝わった後に、ヨーロッパに逆輸入される形で、発展したのが原因だろう。
アル=フワーリズミー
格子掛け算
ゲロシア
トレヴィソ算術
算法統宗
代数学
三角法
中世ヨーロッパ
フィボナッチ 算盤の書
フィロポノス
トマス・ブラドワーデン
オックスフォード学派
ジャン ビュリダン パリ学派
近代数学
今の数学に使われている+-=などの記号は16世紀以降に使われるようになって現代とだいぶ違うところも多いだろう。
ヴィッドマンの算術書 +ー
ロバート・レコード 知恵の砥石 =
ドイツ ルドルフ 根号 √
乗法 除法 × イギリス オートレッド 数学の鍵
÷ スイスのラーン 代数学書
x cubed plus six x plus equals twenty
いまの英語だと数式はこう読まれるが、
近代の数学の表記の仕方がこんなのらしい。
Cubus p 6 rebus aequalis 20
意味としては下のような形である。
x^3+6x=20
R.v.cu.R.108p.10|mR.v.cu.R.108m10.
ガリレオの運動論
アリストテレスとガリレオの運動論などを見てやっと物理っぽくなってきた思うんだけど。ニュートン力学を学ぶとガリレオの運動論を忘れる。真空での運動を予測したり、落体の運動の加速について書かれている。