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色にこだわる人のための照明選び

最近の照明

 家の照明を変えたので、色管理について調べ直してみた。照明工学は勉強したことがあったが、今どのような照明が選ばれているのか勉強してみた。

 注意:こだわりだすと深みにハマるので、程々にしておこう。

 ディスプレーにこだわる人は多いようだけど、照明の色についてこだわる人が余りいないと思う。照明の色と、ディスプレーの色は混ざってしまうので、ディスプレーにこだわっても照明が悪いと、せっかくのディスプレーの色がおかしくなる。

色温度

 色温度は電球色、昼白色、昼光色とよばれて、電球色はやや赤みがかっている。昼白色は太陽の色に近い。昼光色は更に青みがかっている。赤い色は色温度が低く青い色は色温度が高いと呼ぶ。

 電球の下で黄色と思って塗ってたら、実際は白だったというジャングル大帝は本当かどうかはしらないが。照明が色に与える影響は大きそうだ。

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 食品売り場の色は電球色になっているのは美味しそうに見えるという話がある。食品売り場用の蛍光灯がある。というのも電球は熱発光と言って、太陽と同じような光を出している。それに対して蛍光灯は、ルミネセンスという発光の仕方で原理が異なっている。そのために、単純に光らせるだけでは、太陽光と違う色になってしまう。LEDもルミネセンスによる発光だ。

 

高演色照明

 色にこだわった照明では、高演色や平均演色評価数という数値が書いてある。Ra100を最高として、高い方がいいと考えると楽である。

 普通の照明がどのくらいなのかというと、LEDがRa60で蛍光灯がRa80だそうだ。というわけで安物の擬似白色LEDで見ていると半分ぐらいしか色が見えないわけだ。そうすると食べ物がおいしく見えないし、服が色鮮やかに見えない。演色性が高いLEDが安くなってきているがまだ蛍光灯と比べると値段が高く感じる。

平均演色評価数が高い

 一般的にLEDは、青みがかった色味のものが多い。それはその方が1ワットあたりのルーメンスが高くなり高効率と宣伝できるからというのもあると思う。ただそういう青みがかった照明を使うと、色を見たときにディスプレーの色が本来のものと違って見えるかもしれない。

照明を選ぶ時の基準

色温度、演色性、明るさ、消費電力、光の拡散性。

 LEDと蛍光灯を比べたときに値段と色の演色評価を勘案するとまだ蛍光灯の方がコストパフォーマンスが高いように感じる。

 

 40w相当 平均演色評価数Ra90

 

 

60形相当 昼白色相当  演色性Ra90

 

 

 LEDの何ワット相当は余り当てにしないほうがいいと感じる。光の拡散性によって明るさの感じ方が変わってくる。

 

 

三菱 FPL27ANX ツイン蛍光灯 ナチュラルホワイト色

三菱 FPL27ANX ツイン蛍光灯 ナチュラルホワイト色

 

 Ra(平均演色評価数)95で手に入りやすいものの中では一番演色性が高い気がする。このタイプのスタンドはまだ種類が多いだろう。

 

 値段も手頃なので、卓上の蛍光灯をこれに変えてみようと思う。LED電球は変圧器、整流器などが入っているので、照明器具を単価に含まない蛍光灯と比べるのは間違っているような気もする。ランプだけ変えると目的に応じて変えることができるのが蛍光灯のいいところだろう。

 机に固定して場所を取らないようにするには、クリップタイプもある。

TWINBIRD アーム型タッチインバータ蛍光灯 ブラック LK-H461B

TWINBIRD アーム型タッチインバータ蛍光灯 ブラック LK-H461B

 

 

 高演色の蛍光灯は直管形が多く余り選ぶことが難しいかもしれない。色評価用の蛍光灯は20形と40形が多いので、デスクライトの種類が少なめ。

 

 

 

 

 

 JIS企画の高演色形演色AAAをクリア。色温度5000K、Ra99。

 色評価用の蛍光灯で色校正用使われているらしい。色にこだわるところの部署で使われている。

 

参考:

 

  

shuffle.genkosha.com

 

 演色性93以上で色温度を変えれる。最大410ルーメン

1.クールホワイト(cool white):約6500K

2.白(white): 約5700K

3.自然光(natural): 約4500K

4.黄(yellow): 約3500K

5.暖かい黄色(warm yellow): 約3000K

 

 

 

色温度(K):50000/演色性(Ra):97

 

 演色性の性能が高いのを探すと切りがなく、なにを求めていたのかもわからなくなりることがある。LEDは蛍光灯より長寿命なので、その分高くてもいいかもしれない。ただ、4万時間と謳うことがあるが実際は短い場合が多いようだ。蛍光灯は点灯時間よりも、点灯回数による寿命のほうが速いと言われている。

 LEDが寿命が長いと言ってもずっと同じ色味の光を発するとは限らないという問題がある。いつの間にか色が変わってしまう場合があるかもしれない。蛍光灯は発光部分を交換することができるので、色が変わったら変えればよく、割りきった使い方ができる。

 

 演色性のシーリングタイプで、天井につけるのにいいでしょう。

 

 

参考

www2.panasonic.biz

 

 

LED照明 - Wikipedia

miyahan.com | 液晶ディスプレイとカラーマネージメント P.3

d.hatena.ne.jp

 

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