KDP(電子出版)のメモ 急急如律令

Amazon Kindleダイレクト・パブリッシングでの電子出版や電子書籍の作成販売について、文章やイラストの作成や編集方法について書いています。

EPUB3の漫画向けkindleやibooksのメタデータ設定

99nyorituryo.hatenablog.com

 EPUB作成サイトを作っていたので完成したら、各電子配信サイトで実際に売ってみて検証しようとおもってたんだけど先に越されていた。

FixedLayout Epub3.jsでEPUBを作って実際に販売したようだ。デジタルコミック協議会のEPUBの仕様通りに作って多少作りやすく変えている。なので、コボやブックウォーカーでは大丈夫だろう。キンドルではプレビューワーやkindlegenでエラーが出ないのを確認して。PaperwhiteやfireやWindowsで表示が問題がないことを確認はしている。

hunkotu.hatenablog.com

  FixedLayout Epub3.jsで作ったEPUBがどのような表示になるかは下のキンドル書籍を買ってみるとわかるかも。

かっぱとせ 天狗殺し編

かっぱとせ 天狗殺し編

 

 

 コボのサイトでは、電書協とデジタルコミック協議会のEPUBで作るようにと書かれていた。KADOKAWA EPUB仕様でも電書協がベースだったので、国内の電子配信サイトでは売れるかと考えていた。

y-nakase.hatenablog.com

 紹介されました。ただファイルはアップロードはせずにブラウザでEPUBを生成している。なので画像ファイルをいっぱい入れてもサーバーにアップロードしていないので負担はかからない。アップロードしないので、ネットの速度に依存しない。その分PCの性能やブラウザの影響が大きくchromeでの動作確認を主にしている。iOSではOSの制限によって保存ができず、アンドロイドでは一括でファイルの選択ができない制限がある。

 スマホアプリを作ってスマホで作成することも考えたが欲しい人はいるのだろうか。どちらにしてもMacを持ってないのでiOSアプリは作れそうになない。

 HTML5アプリやクライアントサイドJavaScriptと呼ぼれるやり方。概略はQiitaのほうで説明している。

qiita.com

 これがソースコードでJavascriptなのでどうしてもオープンソースになっている。javascriptがわかれば自分用のカスタマイズしたEPUBが作れるかも。

github.com

 

 キンドル向けの設定

 最新のキンドルパブリッシングガイドラインよりメタデータの設定がだいぶ電書協EPUBに近づいてるように思う。キンドル独自のパネルビューの設定は別にする必要がありそう。kindlegenの変換ログを見るとoriginal-resolutionとbook-type comicも自動で追加されていて表示には問題がない。追加するとpreviewerや実機Fire HDでの表示がおかしくなった。よく入稿されるパターンに近い形式だけチェックされていてそこから外れるとチェックされてないのかも。

https://kindlegen.s3.amazonaws.com/AmazonKindlePublishingGuidelines_JP.pdf

 ただ、<meta name="primary-writing-mode" content="horizontal-rl"/>だけはパネルビューの設定のために入れている。

f:id:kyukyunyorituryo:20170714004308p:plain

 

  ibooks向けの設定

 ibooks向けでは prefixやibooks:bindingを以前は追加する必要があったが現在では非推奨になっている。

【EPUB】固定レイアウトEpubを作ってみた « こざくらラボ

 

iBooks アセットガイド 5.2.5

これまで、見開きごとに 2 つのドキュメントを持つ固定レイアウトのブックは、本の背、ページ、ページのめくれを備えた書籍らしい外観を保持していました。この書籍らしい外観の設定は、ibooks:binding プロパティで上書きすることが可能でした。今後は、固定レイアウトのブックで書籍らしい外観がサポートされなくなるため、ブック綴じ用プロパティに関する文章と例は本書から削除されました。

 ibooks:bindingは非推奨と書かれている。下位互換のためにいれてもいいかも。