Meryのマクロの校正機能を試してみた。以前に作ろうとして表示周りの処理のいい方法が見つからなくて、記憶の彼方に追いやられ忘れていました。見直すと思っていたものがすでにあったので紹介してみる。
サーバー側で処理をするので校正の速度がワードや一太郎のソフトより早いのがいいところかな。日本新聞協会「新聞用語集」、共同通信社「記者ハンドブック」などの設定もあるので、物書きにもいいのだろう。
yahoo APIを利用している校正サイトはいっぱいあるので外でも可能である。ただ、マクロの機能として実装されているので、校正にかかる時間が短縮されていいと思う。
使い方
[表示]ー[アウトプット]を選ぶ
- 校正したい文字を選択する(選択しない場合は全体を実行される)
- 下側の画面の校正結果が表示される。
- 校正結果をクリックすると、校正
設定
初期設定はすべての構成が有効になっているようだ。設定の変更はマクロ内の次の部分の値を変えることで可能。
var FG = "1,2,3";
var NF = "";
/* filter_group
* 指摘グループの番号をコンマで区切って指定します。
1: 表記・表現の間違いや不適切な表現に関する指摘
-誤変換、誤用、使用注意語、不快語(使用不適切な語や隠語など)、
機種依存文字または拡張文字、外国地名、固有名詞、人名、ら抜き言
葉 が指摘されます。
2: わかりやすい表記にするための指摘
-当て字、表外漢字、用字(※) が指摘されます。
※日本新聞協会「新聞用語集」、共同通信社「記者ハンドブック」を
主な参考としています。
3: 文章をよりよくするための指摘
-用語言い換え、二重否定、助詞不足の可能性あり、冗長表現、
略語 が指摘されます。
無指定の場合は、すべての指摘を返します。
*/
var FG = "1,2,3";
var NF = "";
/* no_filter
* filter_groupで指定した指摘グループから除外する指摘を指定します。
指摘番号をコンマで区切って指定します。
1: 誤変換 例:人事異同→人事異動
2: 誤用 例:煙に巻く→けむに巻く
3: 使用注意 例:外人墓地→外国人墓地
4: 不快語 例:がんをつける→にらむ
5: 機種依存または拡張文字(EUC表示不可の場合も指摘されます) 例:○付き数字、一部の旧字体など
6: 外国地名 例:モルジブ→モルディブ
7: 固有名詞 例:ヤフーブログ→Yahoo!ブログ
8: 人名 例:ベートーヴェン→ベートーベン
9: ら抜き 例:食べれる→食べられる
10: 当て字 例:出鱈目、振り仮名
11: 表外漢字あり 例:灯籠→灯●
12: 用字 例:曖昧→あいまい
13: 用語言い換え(商標など) 例:セロテープ→セロハンテープ
14: 二重否定 例:聞かなくはない
15: 助詞不足の可能性あり 例:学校行く
16: 冗長表現 例:ことができます
17: 略語 例:ADSL→非対称デジタル加入者線(ADSL)
*/
Meryについて
Meryは見た目的にメモ帳のようではあるが、マクロ、アウトライン、シンタックスハイライト、マクロがjavascriptを使えたり、漢字の対応が多いのが特徴。www.haijin-boys.com
zipをダウンロードして、解凍してMery.exeをダブルクリックすると実行する。
表示>色の反転で目が疲れないように背景を黒くしている。
マクロのセットアップ
ファイル:校正支援出力.zip、校正支援出力.zip をクリックしてダウンロードする。
解凍した中の校正支援出力.jsをMeryを展開したフォルダのMyMacros>Macrosに校正支援出力.jsを置く。
マクロ、選択で先程追加したマクロを登録する。
標準ではマクロバーが表示されていないので、表示、ツールバー、マクロバーよりマクロバーを表示する。
アウトプットバーが開いていなかったので、結果が表示されるのに気づかなかった。
outputbar.Visible="true";
を追加すると、アウトプットバーが表示されるようになる。