小説家のためのバージョン管理というのが話題になっていた。だけど、それ以前の問題として小説を書くためのファイルの形式は何がいいか。賞の応募などを見ていると、印刷して郵送というのもあれば、テキストファイルでの入稿などもある。
校閲は紙やPDFですることもあるがテキストでのやり取りがgitが向いているように思う。バージョン管理ソフトの説明をするのは何かとやりにくい。私も使っていてあんまり理解していないし。文筆家のためのgit入門とかがあれば流行るのかもしれない。当然gitだとテキスト形式で保存しないと差分が取りづらいのだが。
小説家の小川一水さんがWinMergeで文章の差分をとることを解説されている。
ワードが小説を書くのに向いていないとよく書かれることが多い。たとえば、最近でやっとdocxというオープンな形式のファイルになった。それまでは、データのやり取りをしても相手側にワードのソフトウェアが必要であった。docxになってからも違うソフトウェアやバージョンで開くと内部構造が壊れてしまうことがよくあるそうだ。
問題だなと感じたのがはてなブックマークのコメントが的外れなのが多いことだ。
ワードで校正や変更履歴が出るというのがあるが、長文をかくには全く使い物にならない。校正ツールを使う人はいるが、
ワードファイルからDTPにするのにはテキストでいったん出力してから、スタイルを打ち直すというのを聞いたときに。文章を印刷してからはFAXで送るようなことをしているなと思った。最近のワードはDOCXという拡張子で、中身がXMLでZIPで圧縮したものになっているのでそこから抽出すればレイアウトをそのまま取り出せる。というのもあるが、XMLの書き方がソフトウェアによってバラバラなので、きちんとデータとして取り出しにくい。
こちらは、でんでんマークダウンを中心にして各種の小説投稿サイトの形式や、epubやmobiに変換している。
青空文庫形式の問題点として、パーサーが公開されていないか一般的ではないので、他の形式への変換がスムーズではなくなる。
もっと自由に相互変換ができるように作ったがパーサーがあればなとは思う。