シナリオ・センター式 物語のつくり方
自由に書けという感じの本が多いから、もっと手取り足取りという感じに書かれている本を読んでみた。
桃太郎を例にしているので、そういえば桃太郎をちゃんと読んだことがなかったような気がした。読んだ気がするが内容が筋書きくらいしか覚えていない。
青空文庫で見つけたので読んでみる。
雑に物語の構成を見る
- おじいさんは芝刈りに
- おばあさんは川に洗濯
- 川上から、大きな桃
桃から赤子
桃太郎成長
- 鬼ヶ島に鬼を退治しに行く
きびだんごを作ってもらう
きびだんごを犬猿雉に渡してお供に
船で鬼ヶ島に
島で鬼を退治してお宝をゲット
- 帰郷してお宝をおじいさんおばあさんに見せる
セリフの書き方の教科書的な例をあまり聞かなかったので、ワンパターンにならない程度の書き分けがあるのだろうか。
- 「」おばあさんは、そう言いいながら。
- おばあさんはにこにこしながら、 「」と言って。
- セリフ内で相手を呼ぶ場合は発言者を書かない。
なんか桃太郎の元々の話は桃を食べると若返って子どもができたというのもあるそうだ。鬼というのは離島を襲った渡来人説というのもあった。
ここからはアイデアで「現代的桃太郎」を考える
- おじいさんとおばあさんはAI桃太郎を作成
- 鬼ヶ島では上陸した外国人進行部隊が占拠していた
- AI桃太郎で鬼ヶ島に攻撃させることに
- AI桃太郎はドローン部隊の猿雉犬を操り鬼ヶ島に攻撃部隊を仕掛ける
- 討伐報奨としてお宝をもらう
なんかひねりが欲しい、というかきびだんご出てこない。
物語では喜びと悲しみを行ったり来たりする話がいいとされる。そもそも桃太郎にピンチな場面があったっけ。ピンチになるには強敵を出す必要があり、成長を描くためにはどんどん強くする必要がある。それ以外のパターンで言うと力を使うのに制約があり、弱体化することでピンチを演出するパターン。なろう系で常にインフレーション的に強くなるものや、そのたびに強敵が現れるものは評価が低いのだろうか。
なんというかピンチと成長というのもワンパターンな気がする。王道書けない徒歩かも書けないだろうから書く必要はあるのだろう。