どこかで話題になっていたので読んでみました。人類の進化から考えて、適応のミスマッチが病気につながっているのではないかという考えをまとめた本。洋書の本では400ページ一冊の本が、日本語になると300ページほどの2冊に分冊されているようである。電子書籍を探してみると原書の本が意外と安い値段で売られていて日本語の本が高い値段になっているまた、日本語の紙の本だと文字が大きいように感じることがある。
電子書籍なので合本にしてあればいいのにと思ったのだが、新しい本だとそういうこともないようである。
人間はチンパンジーから分岐したのでチンパンジーと同じものを食べていればいいのかというとそうでもない。農耕をすることで、より甘く高カロリーのものを作ることが可能になっている。狩猟採集生活が体にいいのかどうかは別としてそういう生活に適応するように進化してきて、別の生活方法に移行したことで生じた疾病もあるのだろう。
果物、ぶどう、いちじく、椰子の実
代替食:葉や茎ハーブ
果物、代替食:葉や茎や種
上下巻に分かれていて下巻では、高カロリーで糖質が多い食べ物、運動不足や裸足と厚底のクッションスニーカーの害悪について述べている。
果物を食べればいいのかというと今ある果物は、より甘く柔らかく品種が改良されているので、果物自体が害になっている可能性がある。また、ジュースにすれば食物繊維がなくなって血糖値が上がりやすい。人間が運動しなくなったことで、骨が衰えてきたり、腰痛になるといった病気になりやすくなっている。
そういうことを考えると、農産物は甘くて柔らかいほうが高い価格が付くということを考えると。健康にいい物を人間が自然に選択するというのはないということだろう。
楽な椅子に座るほど筋肉は衰えるが、カロリー消費を抑えるために楽になろうとする。

人体六〇〇万年史 上──科学が明かす進化・健康・疾病 (早川書房)
- 作者: ダニエルEリーバーマン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/09/30
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日本の縄文時代は栗を食べていたというのをこの前テレビで見た。

人体六〇〇万年史 下──科学が明かす進化・健康・疾病 (早川書房)
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洋書がどのような販売形態なのかが出版社を見ただけではわからないので、なぜ2冊もあるんだろうか。

The Story of the Human Body: Evolution, Health, and Disease
- 作者: Daniel Lieberman
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2013/10/01
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The Story of the Human Body: Evolution, Health and Disease
- 作者: Daniel Lieberman
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2013/10/03
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